東アジアと中東リスク
中東への投資には地政学的リスクが存在していましたが、
時に、東アジアのそれは無視されてきました。
しかし、ここにきてトランプ政権は本気で東アジアのリスクを
増大させる作戦を練っているようです。
北朝鮮は、そもそも米国が目と鼻の先に存在するので、国防のために
核開発に熱を上げてきましたが、核を手にした今、今度は遠くまで
飛ばせるミサイルの製作に力を注いでいます。
インテリジェンスによれば、あと数年でその技術を獲得するそうで、
米国は、このままだと北朝鮮の現政権は本気でミサイルを打ち込んでくる
と考えています。
それもそうでしょう。チャイナ寄りの金正男を亡き者とし、ナンバー2で
あった張成沢も見せしめにあいました。北朝鮮は本気です。
しかも、米国だけではなく、隣のチャイナも実は本気で恐れています。
核を手にした北朝鮮をこれ以上怒らせないように努めているといった
ほうが現実的です。
円高か円安か
この東アジアの緊迫した情勢の中、円はどっちに動くでしょうか?
本当に検討がつきません。
北朝鮮は、米軍が侵略して攻撃するそぶりを見せれば、即座に何十倍もの
反撃を繰り出すと主張しています。実は、その攻撃対象として、日本の米軍
基地も含んでいます。
つまり、米軍が動き出した時、日本はミサイルの雨を浴びる可能性があります。
一発と言う話ではありません。確実に仕留めるためには、同じ場所に数十発撃ち
こむはずですから、いくつかは基地の数キロ先に落下するでしょう。つまり、
住宅街に落ちる可能性があり、被害の拡大が懸念されます。
その場合、円高になると言えるでしょうか?
日本が打撃を受けた場合、一時的に円安に振れる可能性のほうが
高いのではないでしょうか?
為替取引の規約にも地政学的リスクによる為替の急変動についても触れられている
かと思います。事があってから、文句を垂れてもお金は戻ってきません。
しっかりした資金管理を怠らないようにしたいところです。