2017年4月7日金曜日

地政学的リスク増大による為替の急変動

東アジアと中東リスク


中東への投資には地政学的リスクが存在していましたが、
時に、東アジアのそれは無視されてきました。

しかし、ここにきてトランプ政権は本気で東アジアのリスクを
増大させる作戦を練っているようです。

北朝鮮は、そもそも米国が目と鼻の先に存在するので、国防のために
核開発に熱を上げてきましたが、核を手にした今、今度は遠くまで
飛ばせるミサイルの製作に力を注いでいます。

インテリジェンスによれば、あと数年でその技術を獲得するそうで、
米国は、このままだと北朝鮮の現政権は本気でミサイルを打ち込んでくる
と考えています。

それもそうでしょう。チャイナ寄りの金正男を亡き者とし、ナンバー2で
あった張成沢も見せしめにあいました。北朝鮮は本気です。

しかも、米国だけではなく、隣のチャイナも実は本気で恐れています。
核を手にした北朝鮮をこれ以上怒らせないように努めているといった
ほうが現実的です。


円高か円安か


この東アジアの緊迫した情勢の中、円はどっちに動くでしょうか?

本当に検討がつきません。

北朝鮮は、米軍が侵略して攻撃するそぶりを見せれば、即座に何十倍もの
反撃を繰り出すと主張しています。実は、その攻撃対象として、日本の米軍
基地も含んでいます。

つまり、米軍が動き出した時、日本はミサイルの雨を浴びる可能性があります。
一発と言う話ではありません。確実に仕留めるためには、同じ場所に数十発撃ち
こむはずですから、いくつかは基地の数キロ先に落下するでしょう。つまり、
住宅街に落ちる可能性があり、被害の拡大が懸念されます。

その場合、円高になると言えるでしょうか?
日本が打撃を受けた場合、一時的に円安に振れる可能性のほうが
高いのではないでしょうか?

為替取引の規約にも地政学的リスクによる為替の急変動についても触れられている
かと思います。事があってから、文句を垂れてもお金は戻ってきません。
しっかりした資金管理を怠らないようにしたいところです。



2017年4月5日水曜日

国民投票控え、トルコリラが下落。

ランド通貨から脱線し、高金利通貨リラについての考察(日記)


高金利ランド通貨について触れるなら、当然トルコリラも言及するべきでしょう。

この高金利通貨はミセスワタナベに大うけで、FX界隈をにぎわせていますが、
チャートを見てみると、かなり安値近辺に位置しています。

管理人もちょっとばかりリラも気にしていましたが、こうやって30円切るかもしれ
ない位置にいると、なにか胸騒ぎを覚えます。

4月中旬に国民投票が行われますが、これに当たって欧州との関係がぎくしゃくしてます。


また、この国民投票で改憲案が承認されれば、トルコは議院内閣制から
「実権型」の大統領制に移行する模様です。


つまり、絶大な権力がエルドアンにわたるということでしょう。

EUとの経済的な関係は維持するようですが、そのEUでもフランス
の大統領決戦投票が5月控えており、ともに穏やかではありませんね。

6月以降についてはよく調べていないのでわかりませんが、大きなイベントがたて
続けに来ており、為替もいろいろと動きそうです。


魅力的なスワップの前に


さて、リラ円のスワップについてですが、業界トップですと80円から90円くらい
つくようです。ランド円の場合は国内ですと15円。

トルコが8%、南アが7%の金利(2017年4月現在)で、どちらも高金利ですが、
トルコのほうが金利が高いので、物価高に苦しんでいる可能性があります。

物価が年々上昇するということは、通貨の価値が下がっているということであり、
金利を上げることで、通貨の下落に歯止めをかけようとしているということでしょう。

高金利は魅力的ですが、その国の情勢が色濃く反映されているので、高金利だから
いいというわけではありません。

どちらかと言えば、ランドよりリラのほうが通貨下落の可能性が大きい。
ただし、経済規模で言えば、トルコのほうが大きいし、南アの25%くらいの失業率
と比較しても、10%のトルコのほうが安定している気がするのですが、トルコは
イスラム教徒、南アはどちらかというと白人が支配しているイメージ。

なんだかんだ言っても、南アは黒人社会だし、犯罪率も高く、HIVの問題も
頻繁に取り上げられるので、個人的なイメージは余りよろしくないです。

そうやって考えると、日本は比較的安全な国だし、約束は守るし、ビジネスをする上
で最適な環境ですので、世界で何かあるたびに円が買われるのには理由があるのですね。

ビッグイベントが控える中、円高になりやすい情勢なので、資金管理はしっかり
したいですね。



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