2014年9月21日日曜日

南アフリカ共和国と通貨ランド【Rand】

資源国でゴールドの産出が多い南アフリカの通貨ランド



アフリカ最南端の国南アフリカ共和国(Republic of South Africa)。

南部は海と接しており、2798kmもの長い海岸線を持ち、東側にはインド洋、西側は南大西洋と広大な海が広がっています。

北部はナミビアとボツワナ・ジンバブエと国境線を画し、東北は、ジンバブエ・モザンビーク・スワジランドの国と接しています。また、南アフリカの領土の内側に「レソト」という小さな国も存在します。

国土としては、世界で25番目に広く、およそ5300万の人口を有します(日本の国土は62番目)。また、公用語が11か国と世界でも最も多い国に含まれています。


1990年までは黒人に対するアパルトヘイト政策がありましたが、アフリカの中でもクーデターを経験したことがない数少ない国の一つで、エイズや犯罪などの問題がありながら、政治的には大きな不安がないという意味では、政情不安に影響されにくい通貨と言えます。

通貨は「ランド」を使用。通貨ランドは、南アフリカの関税連合で結ばれたCMA通貨圏であるレソト・ナミビア、スワジランド、またジンバブエ(非公式)で使われています。世界銀行は、南アフリカの歳入による経済力を中の上としてランク付け(28番目)し、新興工業国の内に数えられています。

貧困や不平等などの問題が残っているものの、アフリカではナイジェリアに次ぐ2番目の経済力を有し、世界では中所得国に位置付けられています。

また、ウィキペディアによれば、2013年8月のFDi magazineというイギリスの投資情報誌で、「将来性のあるアフリカ国(African Country of the Future)」として、トップにランク付けされています。この情報誌では、経済的潜在力、インフラ、企業家の投資しやすさ、FDI戦略、コスト対効果、労働環境などの総合的な情報に基づきランクを決めており、南アフリカ共和国の経済的な強さを伺わせます。

補足
FDI戦略:FDIは、Foreign Direct Investmentの略で、ある国の企業(団体)による投資が、他国の企業(団体)に及ぶものを言い、経営権を獲得する目的ではないポートフォリオフローとは実質的に異なる。通常、国家の証券取引所のリストにある企業の株式へ投資し、投資先の企業をコントロールする目的で行われる。


また、不確かな情報ではありますが、アメリカで今後起こるかもしれない自然災害(たとえばイエローストーンの噴火)などで、多くのアメリカ人が住む家をなくすかもしれないという状況で、アメリカ側が南アフリカ共和国への米国民の移住を打診していたという報道がありました。このことから、南アフリカの潜在力はかなり高いものを感じます。

ゴールドに関しても、南アフリカ共和国は6番目の産出国となっています。(2012年
労働者の労働条件の改善を求める鉱山ストライキがたびたび起こり、経済的にかなりマイナスとなっていますが、今後もストライキの問題は抱えそうです。

総評


南アフリカ共和国は、黒人が80%を占め、貧困や病気の問題、また労働市場におけるストライキなど、国民の生活レベルではまだまだ改善していかなければならない問題が多く、政府としても多くの課題を抱えているものの、経済的なレベルでは、政府のピンポイントの施策次第では、潜在的な成長力をさらに加速させることができ、結果的に国民の生活レベルも向上していき、国力も大いに期待できる、そんな強い南アフリカ共和国になると、個人的に予測しています。

ランド円の通貨ペアで、ランドの買いポジションを保有しました。(2014年9月)



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